ここは、とある雪の降る海まちにある、小さな図書館。
毎日、たくさんの子どもたちがやって来る。
司書たんたぬは、この海まち図書館で、今日も子どもたちと楽しい一日を過ごすのだった。
「もしさ、もしさ、義理チョコレート貰ったら、ホワイトデーにお返しした方がいいの?」
と、一人の男の子が小さな声で私に聞いてきた。
「わぁ!チョコレートもらったの?
せっかくもらったんだから、お返ししたら? どうして義理チョコだと思うの?」
と私。
「絶対、義理なんだよ。 だけど、もしもの話だからね。
もしも、手作りのチョコレートだったら、お返しって、手作りした方がいいの?」
「すごいね!手作り貰ったんだ」
「違うよ!違う! 僕じゃないよ! お母さんがもらったんだよ。僕じゃないから」
「わかった、わかった。誰にも言わないから」
「ホントにホントに、僕じゃないから、お母さんが貰ったんだってば」
「大丈夫だよ。誰にも言わないから」
「約束だからね、指切りだよ!!!」
と言って小指差し出されて無理やり指切りをした
かわいいね。
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