乗継の中国入国 ホテルに行けない…ローマは遠し。

2023/09/07

中国トランジット 旅行

「おかけになった電話番号は現在使われていません。
もう一度お確かめになっておかけ下さい。」
ツーツーツー

中国の入国手続きをやっとこすっとこ終えたが、今度はホテルへ行けない…

中国語が全くわからない私たち。
誰にも言葉が通じない。
あっちだ、こっちだと、空港すみからすみまで駆けずり回った。


ポケモンおたくタン太はHPが0になったと呟いた。
HP0というのは、残っている体力が0で瀕死状態という意味なのだそうだ。
親子二人、HP0状態だった。

その時の事を書いておこう。
ローマへの道は遠い…

空港からの送迎・朝食付き 2人で4,300円


空港から予約していたホテルへ電話をかければ、お迎えに来てくれるという。
送迎・朝食付き
4300円!

18時間の乗り継ぎ時間、ゆっくりと過ごそうと中国のホテルを予約した。
空港に着いたら電話をすればいいだけ。

送迎・朝食付き
2人で4,300円!

その名もジョイフルスターホテル
ジャーン!

中国の入国手続きに時間がかかり、すっかりくたびれた私たち。
早く温かいシャワーを浴びて、ベッドに転がり込みたかった。


ホテルへ行けないかも?

電話が通じない

「おかけになった電話番号は現在使われていません。
もう一度お確かめになっておかけ下さい。」
ツーツーツー

送迎バスを頼む電話が繋がらない。

国番号を外したり、国番の後に0をつけたり取ったり、市外局番21をはずしたり、
いろんなパターンを一通り試してみたが、ダメだ。

電話が唯一の連絡手段であった。

終わった…


空港インフェオメーション

空港案内のお姉さんは言葉が全く通じなかった。
が、翻訳機を使ってくれた。
私がホテルの電話番号を見せると、親切に電話をかけてくれたのだ。
しかし、やっぱりかからなかった。
現地の人がかけても通じないということは、番号が違っていたのだろうか…。

そして、また翻訳機使ってこう言った。
8番の出口にバスが来ます。

え?それは、なんのバスだろう?
私たちが行くホテルのバスの事なんだろうか…。
空港の外に出て8番でしばらく待ってみたが、来る様子もなかった。




お金なし

中国人民元を持っていなかったのも、悪かった。
トランジットで今日は寝るだけだし、朝食付きだ。
お金を使うこともないだろうと、両替しなかった。

タクシー乗れない

こうなったらタクシーか!
運転手にクレジットカードをみせると、中国語で思いっきり拒絶される。
使えない予想はあったんだけど…。
中国人民元を持っていない私たちは、タクシーの道も絶たれた。


ホテルへの連絡はその電話番号のみ。
メールも知らない状態だ。


詰んだ…




いや、まだ詰みではない!
こうなったら、他の人に聞きまくるしかない!


「ニーハオ!ジョイフルスターホテル。 I want to go to Joyful star Hotel!」

ジョイフルスターホテーーーール!!!

 

誰一人、言葉が通じなかった。


そもそもね、ジョイフルスターホテルじゃないんだよね。
「星之悦酒店」
なんて読むのかな…


スマホみて、一緒に探してくれる親切な人もいたなぁ。


タン太と二人、いろんなところにかけずり回ったね。
文句も言わず、一緒に探したねぇ。



詰んでる?
6時半に空港に到着し、もう夜10時すぎだ。

もう、空港で明日まで過ごすしかないか?
とあきらめかけていた。


感動の瞬間が…

「え?ジョイフルスターホテル?
僕たちと一緒だ!
もうバス呼んだから、一緒に乗ればいい。
ここで待っていればいいよ。」

「電話番号が通じなかったって?
そうだよね。番号の最後に0をつけるんだよ。
ほら、こうするんだよ。
+8621●●●●●●●●0
そんなこと、誰も知らないよね。無理もないよ。」

その爽やかな、若い中国人の男性は流暢な英語を話してくれた。
カップルで、女性の方も英語がすごく上手でにこやかだった。


助かった…
ホテルに行ける…
ジーン
ほどなくしてバスがきた。
このバスはいろいろなホテルにお客を降ろして行くのでホテルまでは30分だそうだ。

その中国のカップルは学生で、上海経由でニュージーランドへ向かうんだという。

この時の安堵感といったら、例えようがない。
これからホテルに行ける。



バスは夜の上海を走って行った。
クラクション鳴らしまくるのが、仕事であるかのように。



これから18日間の手探りのイタリア旅行、大丈夫なんだろうか…
不安しかなかった夜だった。


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自己紹介

自分の写真
https://tantanu-blog.blogspot.com アラフィフの器用貧乏たんたぬ。不運な転職数回後、司書に落ち着く。夫たぬ吉、息子タン太(現在中学1年生)と3人で築50年以上の平屋暮らし。タン太は春から私立海まち中高一貫校に入学。節約はエコ。人生はそう悪くもないなと、最近思う。

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