海外ホテルでのトラブル 解決までの道のり

2023/12/10

イタリア 旅行


中1息子タン太と母は夏休みに中国経由でイタリアへ18日間の旅へ。
旅にトラブルはつきもの。
私たちの旅もいつもいろいろな事が起こる。


フィレンツェのホテルにて

いつもゲストハウスや民宿に泊まるのだが、
でも、ここフィレンツェでは少しだけランクアップ

「ホテルのラージダブルルーム」
ワクワク、ドキドキ



ホテルレビューの記事はこちら



ステキなフロントやロビー、ラウンジを見ながらお部屋へ行く。
お部屋に入った途端、テンション上がりまくりの私とタン太。


真っ白に輝くシーツの上へダイブする。
スプリングがきいて、フカフカのベッド。
2人手足を伸ばしてもまだまだ余裕のある大きさだ。




と、ここまでは、何事もなく…

トイレの水が止まらない   

ザーザーザーザーザーザーザーザーザーーーーー
コポコポッ、コポ コポッ、コポ、コポッ、コポコポッ、
おっかあ…?水が止まらない…。 




トイレに行ったタン太、❓の顔をしながら部屋に戻ってくる。
水の流れ続ける音が部屋まで聞こえてくる。

ザーザーザーザーザーザーザーザーザーーーーー
コポコポッ、コポ コポッ、コポ、コポッ、コポコポッ…




流すボタンが引っかかって戻ってこないだけじゃないの?
見に行って、もう一度、流すボタンを押してみる。

白い便器の底を見つめ続ける2人…


ザーザーザーザーザーザーザーザーザーーーーー
コポコポッ、コポ コポッ、コポ、コポッ、コポコポッ…
ザーザーザーザーザーザーザーザーザーーーーー

「止まらないね…」
「うん。止まらないね」
…❓の顔をしながら、2人、目を合わせる。


フロントに言いにいこうか… 


「詰まりました」ってよりはトイレに中身が入ってないだけ、言いやすいかな。



早くフィレンツェの街並みを見に散歩に行きたいところだった。

フロントへ

チェックインをしてくれたジュリアが、どうしたのかと聞いてきた。


「トイレの水が流れ続けて止まらないの😭」

そういうと、受付にいた少し年配の男性アレックが振り向き、すぐに私たちの部屋へ一緒に来てくれた。


アレックは私がやったように、何回か「流すボタン」を押し直す。
まあ、止まらないよね。
ボタン押し直し作戦は私もトライ済みだからね。

「こりゃダメだ。他の職員を呼んでくるから、ちょっと待っていてね」
と言って出て行った。


ホテルのトイレの流すボタンは、壁に設置されている。
大きいボタンと小さいボタンがあって、水量を変える事ができる。



直らないぞ?

今度は若い男性職員カルロスがやってきて、見てくれる事になった。
工具箱を開けるカルロス。
詳しいのかな?
おっと、マイナスドライバーで壁に付いているプッシュボタンのケースを外した!
あらわになった中の機械をいじり出している!
何がどうなっているのかわからないが、スゴそうだぞ?


「これで、OKのはず!」
と言って、配線内のスイッチをポチ!



ザザザザーーーーーッ    ザザザー・・・・


カルロス、タン太、私、便器底をを見つめる3人
静寂がトイレ内に広がる…


・・・・・(シーン)








と!とまった!!!!



3人の目が合い、笑顔が並ぶ!

「止まった!」

「うわーーー!ありがとっ!ありがとうっ!カルロスすごい!」

「どういたしまして!」




工具を片付け出している、その時、…



微かな音。
耳鳴りか?


コポコポコポコポ、コポコポコポ





コポコポコポコポ、コポコポコポ
不穏な音が便器の底から鳴り響く。


かたまる、3人…


ついに!

ザーザーザーザーザーザーザーザーザーーーーー
コポコポッ、コポ コポッ、コポ、コポッ、コポコポッ





とっても残念そうな、カルロスの顔…

「これ以上専門的な修理になると、リペアマンだなあ…
今日はこの時間だと、修理会社も終わってしまったんだ。」
明日なら頼めるんだけど。」


「一晩中流れる音が続いていると、眠れなさそう。」


「一回戻って、相談してみるよ」


その後、カルロスは何度も修理業者に電話をかけてやり取りをしていた。
電話でやり方を聞いてから、部屋へ戻りもう一度試してくれた。

とっても一生懸命やってくれたと思う。

でも、水は止まらなかった。




ザーザーザーザーザーザーザーザーザーーーーー
コポコポッ、コポ コポッ、コポ、コポッ、コポコポッ

ザーと水が流れる音と、コポコポと排水される音が同時進行している。



ドアは厚いのだが、ベッドルームとバスルームは隣あっている。
気になってしまい、眠れないんじゃないかな…
旅行中は、ゆっくりぐっすり眠りたいのだよ。


部屋の移動? 

フロントからの提案は、部屋の移動だった。
今日は1部屋だけ空きがあるのだという。

この場合、やっぱり部屋を見てから決めるべきだね。

「お部屋を見せてもらってもいい?」
「もちろん!」

ジュリアに案内される。



案内された部屋は…
1人部屋が2つ、つながっているような作りだった。
空室はここだけだ。
友人と2人で滞在するには、プライベートが守られて最適かもしれないのだが…



「移動は今晩だけでもいいの?
明日修理が終わったら、元の部屋に戻る事ってできる?」

「明日は完全な満室で、お部屋の清掃も必要だし、一度変わったら戻れない。」


まあ、そうだろうなぁとは思った。



「息子にも聞いてみる。あの子、甘えん坊だからハッピーじゃないかも。」
「いくつ?」
「12歳」
「イタリアの男の子は、めちゃくちゃマンマ大好きよ。日本もなのね!」
「ハハハ」




部屋に戻った。
水は相変わらず、流れ続けている。


タン太に、別の部屋の話を伝える。



個室が2つの部屋で1人で寝るなんて、ヤダ!



全拒否だ。やっぱりね。



ふぅ。
流れ続ける水の音は、いっそう大きく響いている気がする。




また、フロントへ

フロントには、ジュリア、カルロス、アレックの3人。
「どうする?決めた?」

「明日は、リペアマン、必ずくる?」
(これ、大事。来ないことも結構ある)

「うん!絶対くる!来なかったら、こうしてやる!」
とエアパンチをするカルロスだった。


こうして、部屋の移動はせず、一日だけならと我慢する事にした。

結局こうなった

約束通り、翌日の朝、ジュリアと一緒にリペアマンが来てすぐに修理は終わった。
完璧に直り、無事水は止まって解決した。


フロントのみんなにも、直ったよーー!と報告とお礼に行くと
陽気な歓声が起こった。
やっぱりノリがいいよね!




そして・・・
あれほど眠れないのではないかと心配もした、昨晩は、

水の音など全くしないがごとく、気にもならず、グッスリ安らかに眠った。



それは、多分、ホテルの人たちの対応がとても親切で安心できたからだと思う。
気持ち次第で雑音は、騒音にもなれば、子守唄にもなるもんだね。



トラブルのせいで、旅行中の数時間が失われたのは事実だけど、
それはそれで面白味ってモンかも。






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自己紹介

自分の写真
https://tantanu-blog.blogspot.com アラフィフの器用貧乏たんたぬ。不運な転職数回後、司書に落ち着く。夫たぬ吉、息子タン太(現在中学1年生)と3人で築50年以上の平屋暮らし。タン太は春から私立海まち中高一貫校に入学。節約はエコ。人生はそう悪くもないなと、最近思う。

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