粉雪吹き荒れる3月の初め。
運転中、突如、強い白い閃光を浴びる。
その光のさきに見たもの、
それは、脚のついた「小さな白い箱」だった ...
光ったことを認めたくない心理
イナズマ?
↓
夢?
↓
たんなる、気のせい?
↓
え?ピカッた? そんなこと、あった?
認知バイアスが記憶を操作していく。
いや〜な体験を忘れたいという心理的欲求に、防御規制が発動!
「そんな白い箱 どこにもなかったよ!」
光ったという紛れもない事実に、光っていないと耳元でささやく声。
ゆがんでいく記憶…。
よし、ドライブレコーダーで検証してみっか!
これでなかったら、晴れて無罪なのだ!
ドラレコの記録から、現場検証。
明かりもつけず寒い部屋で1人、マイクロSDにアダプターをつけ、パソコンに差し込む。
小さなカードに記録された映像がいま、パソコン画面に映し出されていく。
暗闇の中で、モニターだけが光っていた。
あれは・・・そう、確かに、こんな雪の日だったのだ。
よみがえっていく記憶。
ドクドク、ドクドク・・・
心音が響く
無意識に下唇をキツく噛む。
この先だったっけ。
ドクドク、ドクドク・・・
マウスを握る手が、しっとりと汗ばんでいる。
緑色のライン、30km制限の道。
もうすぐ・・・。
いや・・・
夢だったんだ。
写っているはず、ないじゃない?
ドクドク・・・
まだ、否定したい自分がささやいている。
頼む!🙏
何も写らないでくれ〜〜〜!!!!
しかし・・・
ついに・・・
真実が!
新型移動式自動速度違反取締装置の真の姿が、今あきらかに!!!
衝撃波が、脳天から突き抜けていく〜〜〜〜っ!
アワアワアワアアアアアアアアアアァァァァァ・・・・
(※ドラレコの性能のせいなのか、オービスの閃光は映り込んではいなかった)
警告看板を見逃すべからず!
よく見ると、手前には「速度違反取締中」なる看板も立っていんだよね。
ほら!
見えないよね。
ズーーーーーム!
こ、ここだ!
小さっ!!
次は、わかりやすく立ててよね。
イルミネーションつけるとかさ、
光らせるのはこっちでいいんじゃない?
看板ってのはさ、見えるよう立てないと意味がないのよね。
いや、・・・いえ・・、
つまり・・・
速度出して、ごめんなさいっ!
あれから、1週間
まだ、呼び出し通知は届いていない・・・
光らせるのは看板でいいんじゃない?
返信削除面白い!さらに共感しました!
でも…夢ではないのですね…
バソくん…。
削除10日たちました。まだ、通知は来ていません。
帰宅恐怖中です…。😭