かなりの高齢出産で産んだタン太は一人息子。
自然妊娠だった事もあり、またできると軽く考えていたが次は流産で終わってしまった。
一人っ子と、一人っ子親ってどうなのだろう?。
よそのご家庭の様子を中から見ることはできない。
大家族で育った私たんたぬと比べてみようと思う。
大家族で育った私
私の子ども時代、大家族の中で育ったときの話。(昭和)
私は3人きょうだいの一番上だ。
父母、祖父母、そして叔父もまだ若く一緒にいたので、それは大人数だった。
さらに犬、インコ、昆虫、ザリガニ、カナヘビ、カメ、いろんなものを飼っていた(私・弟)
それらは事あるごとに、脱走した。
うちの犬が隣の家に脱走し、どこかの犬が家へきて、うちの子の餌を食べる。
ザリガニが、父の革靴の中に隠れていたり、ハムスターはストーブの下に潜り込み、ストーブがつけられなくなったり。
カマキリ卵が孵化した後の、家中子カマキリだらけになる昭和小学生あるある事件は、はずせない。
毎日、何かが起こっていた。
家には大人がたくさんいて、怒られることも多かったが、きょうだい達もいたので分散された。
1日中、大人のうちの誰かが、子どものうちの誰かを怒っていたような記憶さえある。
騒々しさ
大家族はにぎやかである
ものすごく、うるさかった、…のだと思う。
家を出て、他県の大学へ行き、1人で住むと、あまりの静かさに驚いた。
静かすぎて、居心地が悪かった。
一人っ子家は静か
タン太は、一人で歌ったり踊ったり、バカみたいにふざけたりしている。
でも所詮、一人だ。
タン太が一人で笑いころげてなければ、どんだけ静かなんだろう…
タヌ吉帰ってくるの遅いしさ。
あの私の育った大家族と比べたら、すごい静かだよね。
きょうだい、いたら違うね。
子どもの騒がしさって
2人いたら 1人×2 =2人分 にならないのね。
2乗 3乗 の累乗なんだよ。
ケンカ
きょうだいケンカ
「寄ると触るとケンカばかり!」
と大人たちは怒ってばかりいたもんだ。
常に、誰かと誰かがケンカしていた。
でも、子どもだけじゃない。
大人だってケンカした。
祖母と母がケンカしたり、祖母が叔父を怒ったり、父と母が夫婦喧嘩したり…
でも、すぐに仲直りしていたんだろうな…
一人っ子のケンカ
一人っ子はきょうだい喧嘩できない。
3歳頃だろうか。
児童館に連れて行った時、他の子とおもちゃの取り合いをしたことがある。
私も、その子のママもすぐに間に入り止めようとした。
その時、児童館の先生に
シンちゃんも、タン太ちゃんも一人っ子でしょう。
大切な成長のチャンスですよ。
このまま、もう少しケンカを見守ってみましょう。
と、言われた。
その後は、いいケンカ友達として、シンちゃんママと見守ることにしていた。
どっちかがおもちゃを取り、どっちかはあきらめる。
いいか悪いか別として、タン太は、あきらめが早い。
取られたおもちゃには、関心がなく、泣くこともない。
ただ別のおもちゃで遊ぶだけだ。
シンちゃんもそうだったけど、一人っ子性格?
競争心
きょうだいの競争心
きょうだい間では日々競争だ。
少しでも、取り分を増やしたい。
特に、真ん中がすごかった。
生まれた時すでに、上の子がいる。
少し経つと下の子が産まれる。
生存本能が研ぎ澄まされるのだろう。
絶対に負けたくないという競争心、負けた時の悔しがりは ただ事ではなかった。
長女の私は、少しだけ1人の期間があったせいだろう。
下と比べると、おっとりしていると、母に言われていた。
ホールケーキを切り分ける時 母は、全神経を集中させていた。
1mmの多きさの違いも大騒動の引き金となる。
切るごとに妹、弟が
「わたし、これ!」
「やっぱり、こっち!」
「オレ、これ!」
「あ、わたしも、これ!」
と、火花が飛び交う。
母は
あんたたちのおかげで、正確に等分するという特技が身についたわ。
と今でも言っている。
また、たんたぬ兄弟間は、例えいらないものでもタダでは譲らない。
「物々交換」だ。
いかに有利な条件で交換できるかが全てなのだ。
妹はかなり、強欲であった。
私は妹が持っていたキーホルダーがほしくて(妹はいらない)、ぬいぐるみや、ベッドカバー、集めたシールなど、要求されるままにごっそりと渡した。
一人っ子の競争心
ない。
なんちゅー、あきらめの早さ。
ソッコー
次行こー、次。
執着心もなければ、根性もない。
おやつも、
ママ、これ美味しいよ。 はい、ママの分♪
「いらないよ」
と言っても
「美味しいんだよ」
と言ってアーンさせてくれる。
あの、兄弟の中で揉まれて育った私にとって、
信じられないような温厚な性格である。
ホールケーキとて、一人っ子にとっては、等分するものではない。
「どの位食べる?」
と聞いてから、食べられる分だけ切るのだ。
そもそも、等分の発想がない。
そんなタン太も競争心が発動する時がある。
それは、にっくきライバル
タヌ吉だ。
わが家では、よくボードゲームをするのだが、
タヌ吉に負けた時にだけ、悔しくてワンワン泣く。
それが、おかしくて、かわいくて、私は笑いをこらえながら
タン太の背中をトントンするのだった。
一人っ子の親は心配性?
私が小学生だった時の友達、アコの事を思い出した。
すごく仲良しでよく遊んだ。
アコは
「あの電柱が倒れてくると悪いから、離れた方がいいよ」
「あの塀は高くて崩れると悪いから、あの道は通らない方がいいんだよ」
っていつも言っていた。
私は笑いながら
「そんな事、あるわけないよー」
と、まるきり聞いちゃいなかった。
そんなこと、宇宙から落ちてきた隕石にあたるような事だと思っていたんだ。
今、タン太に道を歩きながらよく注意する。
「あのブロック塀は、もう斜めになっていて、絶対危ないからね。」
とか
「あそこの鉄柱、錆びて折れそうになっていて危ないよ」
気がついたら、自分がそんな事を言うようになっていた。
アコは一人っ子だった。そして、お母さん1人でアコの事を育てていた。
アコのお母さんは、道を歩き歩き、気をつけるように言っていたんだろうね。
一人っ子の親は心配性なのかな。
実際に比べる事なんてできないんだけどね。
私はよく庭の木に登って赤く熟したグミの実を食べたし、2階の窓から屋根に登って星の観察をしていた。
子ども同士で自転車に乗りまわり、海に行ったいた。
あの大家族の中で母は、塀が倒れたり、電信柱が倒れてくる事まで、考える時間がなかったろう。
一人っ子親が気を付けていること
一人で生きていく力
「ママは、遅くに子どもを産んだから、早く年をとっておばあさんになってしまうんだよ。
だから、タン太はママがいなくとも、一人でもちゃんと生活できるようにならなくちゃいけない。」
と、いつも言いきかせている。
中学生になってから、自分でしなければならないことを増やした。
・洗濯
・洗濯
・食器洗い(お弁当箱、自分で使った食器、夕食の食器洗いはタヌ吉担当)
・朝、起こさない(小学校からずっと起こさない)
・スケジュール管理(母の方が忘れる)
心を鬼にして、タン太の使ったお皿は洗わない。洗濯もしない。
心を鬼にして、タン太の使ったお皿は洗わない。洗濯もしない。
だんだんと一人でも、生活していけるようにならなければと、
体操着が洗ってなくても、絶対に洗わない!
でもね、タヌ吉が甘いんだよね…。
タン太の「パパ、お願い!」
タン太の「パパ、お願い!」
で、なんでもやっちゃうんだから。
家の後始末を簡単に
実家がゴミ屋敷化している。
私は実家の溜め込んだゴミを捨てに、清掃センターへ何往復した事だろう。
それでも、すでにリバウンドしている。
あの屋敷の事を考えると、頭が痛くなる。
わが家は、今から物を溜め込まない努力をしている。
親の家が、反面教師になったのか。
買う前に、捨てる事までを考えると、ほとんど買うものがない。
これからも、物を減らし続け、すっきりと暮らしていきたい。
介護問題
一人っ子が困るのは親の介護だ。
今から、節約して、老後のためにたんまりとお金を貯めている。
タン太の厄介にならないように、施設に入れるようにだ。
幸い、一人っ子なので、教育費は一人分だ。
タン太にも
「老後のために、貯金しなくちゃいけないんだから、
ムダ遣いできないのよ!」
と、毎日のように言っている。
一人っ子と一人っ子親について書いてみた。
特に、私は高齢出産で、老後は目前なので、早く準備しなければだ。
そういう心構えがあるのは、高齢出産一人っ子親の特徴でもあるね。
夢は、元気で長生きして、タヌ吉と海外旅行すること。
そして、タン太が愛し愛される女性と結婚して、できれば子どもに恵まれて、
一人ぼっちじゃなくなる事かな。
何事も、
健 康 第 一
ケーキ10等分していた頃が懐かしいな。
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