いざこざというものは、 きっかけはほんの些細な事である。
こじれ、よじれ、絡み合い、しまいに大喧嘩に発展する。
今回起こった中1息子を巻き込む一家騒動も
最初はやはり些細なきっかけだった。
たまに起こる、トイレの水漏れ
砂壁が壁紙に畳をフローリングになど、見た目はリフォームはしてあるのだが、
なにぶんにも、元の本体は古いゆえに、所々、順番に不調が現れる。
今回はトイレ。
ポツリポツリと、ウォシュレットの下あたりに水溜りができる。
漏れが続く事もあれば、何事もなかったようにピタッと止まる事もある。
そんな状態でだましだまし使い続け、5〜6年は経った。
ついにトイレの床 大洪水に
ある日、状況は最悪となった。
ドアを開くと、ゆらゆらした水面の下にスリッパが水没していた。
とうとう、この日が来たか…
ちり取りを使い水をすくう。
何度も水をすくい上げながら
「さっき、タヌ吉(夫)入ってたよね。」
と憤りを覚えながら…
トイレの止水栓を止め、バケツでタンクに直接水を運び入れ使用するよう家族に伝える。
修理できるのか?
もう限界で取り替えなのか?
そもそも、どこが漏れているんだ〜〜〜っ?
ちっともわからないど素人だった。
トイレの水漏れで検索して、修理業者に電話した。
ここがまた、大ハズレだったんだね。
トイレ修理業者さん、現る
修理業者さんは次の日に来てくれた。
「ニコニコ設備です…。」
「よろしくお願いします。トイレこちらなんです。」
愛想のない金髪だが若くはないお兄さんだ。
(まあ、そんなことは修理に関係ないのだ。)
「あー、このトイレ、古いっすね〜。
ちょっと、これ、限界っすね〜。
漏れはウォシュレットからだな…。」
第一印象はそんなによくないが、
ああ、やっぱりプロね。すぐわかるのね。凄いわ!
と尊敬の眼差しだった(この時は)
「えーっと、ウォシュレットから漏れているんだけど、寿命っすね。
トイレも完全寿命すね〜。どうします?」
「そ、それは、、、修理できないって事ですか??」
あわあわあわ…
「まあ、直せって言えば直しますけどね」
「はい!もう家も古いしお金かけたくないんで、修理の方向でお願いします」
ホッ…よかった
「じゃあ、ウォシュレット交換で3万かな」
「3万…」
さ、さ、さんまんか…イタタタ。
このボロトイレに3万か…
「ウォシュレットじゃなくて、暖房だけの便座に取り替えなら2万にできるけど」
「あっ!それでいいです。それがいいです!」
トイレだって寿命だっていうし、暖房便座だけでいいっ。
ありがたや、ありがたや。
3日後の4時に、付け替えに来てくれる事になった。
これで、もう、バケツでトイレタンクに水を運ぶ生活から解放されるのね!!
「あのね、そんなに若くない金髪の兄ちゃんなんだけどね、すぐ原因わかったの。
さすがプロよねぇ〜。」
この日の夕食は、そんな話で盛り上がったものだった。
3日後 若くない金髪の兄ちゃん、来ない
その日、仕事を早目に切り上げ、家に帰りトイレ修理してもらえるのを心待ちにしていた。
トイレの床、よく掃除しておこう。
そうか、ここの接続の部分から漏れていたのか。
よくわかるなー。さすがプロだなー。
4時になった。
来ない…
5時の間違いだったかな。
5時になった。
来ない。
5時10分になった。
さすがにおかしい。電話をかける。
た「もしもし…たんたぬです。どうされましたか?」
業「はい?どうされましたって?」
た「え?待っているんですが…?」
業「…今日でしたっけ?」
た「今日4時の約束ですよね?」
業「…あ、これから行きます」
た「え〜!これからって、もしかして、忘れてました?」
業「すみません…。これから行きます」
た「どのくらいかかりますか」
業「30〜40分くらいです。」
た「わかりました。待っています」
さらに待つ。
来ない…
もう、6時半だ…
再度電話。
た「すみません。まだでしょうか」
業「道路混んでんスよねぇ」
た「遅れるんなら電話して下さい。あれから1時間以上待っているんですよ」
業「じゃ、もういいです。行きませんから💢」
な、な、なんと!
こんだけ、待って、さらに、逆ギレ????
買い物にも、お風呂にも入らず待ってたのに。
こんな理不尽な目に遭い、
プシュッ!
グビグビグビー!
あー、美味い。
飲むしかないよねっ。
グビグビグビー!
美味い。
まだまだ、タンクにバケツで水を運ぶ生活が続く…
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