トイレ故障の悲劇③ 夫婦喧嘩の後

2023/11/16

暮らし




今までの話

始まりはささいなトイレの水漏れだ。
修理業者に約束をすっぽかされ、逆ギレされ、
そしてついに一家騒動に発展していった。


言い合いをしている親を見て
中1息子タン太は、
「僕が直すから、僕だって直せるんだから…」
と、泣きながら自分のロボット工作の工具で、錆びて回らないナットに、一人挑んでいた。




夫、たぬ吉よ…。
まわらぬナットに立ち向かうタン太の姿を見たはずだ。

たぬ吉よ…。
今こそ、立ち上がれ。

「よし!父ちゃんと一緒に、直してみるか」
って言ってみろよ!





(我関せずとスマホ見ながら焼酎をすすっている、たぬ吉…。)



立て!
立つんだ、たぬ吉!

タン太につらい思いをさせて、動かないわけがない!
そうだ。今だ!


1話

2話 





頑固一徹

しかし…

たぬ吉は、動かなかった。
「オレはやらないよ。」

リビングで、湯を沸かし焼酎割りを、うまそうに飲んでいる。

その後も何度かタン太に手伝ってほしいと頼まれていたが、
テコでも動かない。

頑固一徹 たぬ吉なのだった。



たぬ吉に直して欲しい理由

大抵のことは私がする。

壁紙をを貼る、ウッドデッキを塗替えする、棚を作る、排水の詰まりを直す、外れた戸の修理、電化製品の取付、設定、配線、全部全部ぜーーーーんぶ、私がする。
電球一つ替えようとはしない。

私がしなければ、トイレだって、1年だって、2年だって10年だってこのまま放っておくに違いない。

たまには、やる気を出してほしいんだよ〜!

放置された床を拭き続けながら、ずっと考えていた。


トイレの配管はそんなに難しくない

トイレ配管の水の流れの方向

赤い線が、トイレタンクへ運ばれる水。
途中、青い線からウォシュレット方向へ水が分岐されてる。

黄色い丸が止水栓で、
今はここを閉めてあり、水が流れない状態。
バケツでタンクへ水を直接入れて使用している。

いつまで災害時訓練しているのか…
トイレの配管 なっと部分拡大

ウォシュレットからの水漏れなので、分岐を外し、止水キャップで閉めればいいだけだ。
タン太が回そうとしていたのもこのナットだった。
固くて回らない。


たぬ吉、やってくれよぉ。

誕生日プレゼントはトイレ修理がいい

その後もたぬ吉は、なんの行動にも出なかった。
せっせと、バケツで水を運んだ。




私の誕生日も間近にせまる、ある週末。
動かぬ、たぬ吉に言ってみた。

「誕生日プレゼントは、トイレ直しがいい。
他には、なんにもいらないよ。
トイレがる直ればみんなハッピーになるよ。
それが一番のプレゼントだよ!」



「おっとう!一緒に誕生日プレゼントに直そうよ!
僕もがんばるから。ねっ!!」

たぬ吉、立ち上がる

次の日曜日の朝、なんとたぬ吉、タン太と2人、トイレにこもって頑張っている!


「これ、外せったって、どうすんだ?」



六角のナットをペンチでこじ開けようとして苦労している、わが夫…

「はずれねぇ…ちくしょう。 実家行って工具取ってくる…」





わが家にモンキーレンチがあること、知らないのか…

モンキーレンチを持ってきて渡す、私。





「うぉーっ、とぉーーーっ」

トイレで格闘している、たぬ吉。




そして、とうとう!!!!

はずれた
トイレ配管 ウォシュレット分岐パイプを外す

たぬ吉、ようやくウォシュレットの分岐金具を外した!!!

ここにキャップナットをはめて閉じれば完成だ。

「タン太、同じパイネジ探しに行くぞ。
定規持って来い!」

なんか、すっごく、ドヤってるんですが???



ホームセンターにキャップナットを買いに出かけたが…


4話へ続く…


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自己紹介

自分の写真
https://tantanu-blog.blogspot.com アラフィフの器用貧乏たんたぬ。不運な転職数回後、司書に落ち着く。夫たぬ吉、息子タン太(現在中学1年生)と3人で築50年以上の平屋暮らし。タン太は春から私立海まち中高一貫校に入学。節約はエコ。人生はそう悪くもないなと、最近思う。

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