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重症の春季カタルの息子を持つ たんたぬ。
学校に行けなくなってしまった、タン太。
当時、他の人の体験を読みたかったけれど、ほとんどなかったので書いてみることにしました。
このブログが誰かの役に立ってくれたらいいな。
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タン太の小学校から呼び出しの電話がかかってきた。
仕事を早退し、急いで向かう。
なぜかカーテンが締めっきてあり電気もついていない、薄暗い保健室に案内される。
顔全面にバスタオルを巻いて、先生たちに囲まれている子ども・・・ それがタン太だった。
えっ?どうしたのタン太????何があったの?
「タン太、ママ来たよ?大丈夫?」
「ママ?ママ? 目が痛いよう、開くことができないよう」
かすかな光が激痛なんだという。カーテンやバスタオルで遮光していたのだ。
痛がるタン太のバスタオルを取ると、真っ赤な瞼も顔もパンパンに腫れて、目からは膿がでている。
見るからにただ事ではない気がした。
バスタオル巻いたタン太の肩を抱いて、学校の長い廊下を歩いた。
先生方や養護教諭の方も心配して見守っていてくれた。
医者に向かう道すがら、最悪な事にならないようにと願っていた。
いつもお世話になっている、眼科クリニックのS先生。
「あらら〜、今回はひどい事になっちゃったね」
そう言いながら、タン太の目を診察した。
瞼をクルッとひっくり返すのだ。それが、S先生は一番痛くないんだと、タン太は言っていた。
でも今回は痛そうだ。
「ものすごい、ボコボコになってるねー。あー、角膜に傷いっちゃったなぁ…」
診断は、春季カタルによる、左目の角膜損傷だ。
瞼の裏のボコボコが、ひどくなり眼球を傷つけた。
すぐに失明という事はないが、放置すれば危険だとのことで、少し安心した。
それから、いろいろな薬が試された。
お薬手帳の記録によれば
リンデロン、 アレジオン、ベタメタゾン、ベストロン、タリビット、インタール、プレドニン、ガチフロ、オフロキサシン眼軟膏、パピロックミニ、パタノール、タリムス、サンベタゾン、トスフロ、
毎日通った。
3日日おき位で、薬が変わっている。どの薬も効かなかった。
炎症も、痛みも痒みもおさまらなかった。
瞼の裏がブツブツだらけなので、瞼に接触している眼球は、損傷され続けている状態なのだ。
薬も効かず、ひどくなるばかりだった。
わずかな光さえも刺激となって激痛が走り、目を開けることができない。
角膜の損傷は進み、瞼は大きく腫れ、黒目は白く濁っていた。
黄色い膿が瞼から流れ、固まり、上瞼と下瞼が癒着した。
薬は効かず、症状も悪化していく。
大学病院に行くことになった。
つづく
いままでのおはなし
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