「病名をつけるならば、ADHDです。」
5年生の終わりの春だった。
お医者さんは、テーブルをはさんで私たちにそう言った。
そして、その特徴をいろいろ説明してくれていた。
「特徴として、気が散って集中できなかったり、ミスが多かったり、なくし物が多かったり…」
聴きながら、
クルクル、クルクル、座っている椅子を回し続けている…
「タン太」
と小声で注意する。
気が散る、物をなくす、じっとしてられない、ミスが多い、片付けられない…
あ〜、でるわ、でるわ。
「ADHD」タン太の性質の宝石箱やーー!
「薬を出すこともできますが、どうしますか」
「あ…いえ…今はまだ…。薬飲む?(タン太に)」
聞いていない。
母
「ほらタン太、椅子クルクルしないの」
タン太
「はーい!」(ピタッ)
母
「薬飲む?」
タン太
「う〜ん、いらないかな」(イスをクルクル)
「止まれる?」(クルクル)
「止まれるよ。」(ピタッ!)
「タン太くんが困らなければ、飲む必要はないよ。」
と医者はにっこりとタン太に言った。
「成長するにつれて、ちょっとは落ち着いてくるものでしょうか」
と尋ねてみた。
「いや〜そのまま、おっきくなりますね〜!」
医者 ハハハ
母 ハハハ
「また椅子クルクルしてるし〜」
タン太
「一回転してないもん。 150°くらいだもん!」
ま、それは、そういう性格なのだ。
繰り返し 繰り返し、くりかえし くりかえし、
クシカエシ クリカエシ タ 日々。
同じ事を、何回も、何十回も、何百回も…
でも、言われた事ができない。
ま、それは、そういう、性格なのだ。
でも、たまに母は激怒してしまう。
何度言っても、何度言っても、、、
たとえば、床一面に夜逃げの後のように荷物が一面にバラまかれている、
たとえば、勉強しながら突然に歌い出す、
たとえば、ずっとイスをクルクル、キコキコして止まらない…
たとえば、教科書ノート一式、学校に忘れてくる、または家に忘れていく
怒怒怒、激怒!!!!(とくに物が床に投げ散らかされている時)
「何度言ってもできないなら、言うの無駄だよね。もう言い続けるのも疲れてしまった。
全部捨てるから!!!!早く自分で別の家に住みなさいっっ!!!!!」
とありったけ言って、ソファーでふて寝する母。
「ママ、ごめんね。これから気をつける…」
ごめんね、タン太。
なんも悪くないのにね。
(いや、悪いか?)
それは、そういう、性格なのだ。
ね。
走り回るくらいワクワクして、歌い出すくらい嬉しくて、おいしいときは部屋を3周して喜んでくれる。
(外ではできるだけ我慢しているものね。)
キミが幸せなら、いいよね。
怒らないようにしよう…
と何度思っても、怒ってしまう母。
同じか…😅
(いや、マジ、片付けはしてくれ。)
はじめてコメントします。我が家も一人っ子男子!
返信削除勝手に親近感覚えていました。そしてたん太君、かわいすぎます!
我が息子も部屋には床が見えないくらい、ノートに教科書が散らばっています。。
男子の性質かと思っていました(笑)
イタリア旅行話もとっても楽しみながら読ませていただいています♪
匿名さん、コメント嬉しすぎます!!!😭
返信削除そして、親近感まで覚えていただき光栄です!!!
匿名さんのところも、やっぱり床見えませんか。
床見えない仲間ができて嬉しいです!(笑)
そんな男の子がどこかに住んでいるんだなぁって思うとなんだか心強いです!
一緒に子育て頑張りましょうね。
イタリアも読んでいただき、ありがとうございます!!!!
嬉しくって、涙ちょちょぎれていますよ😭😭😭
また、お待ちしてます!!
コメント返していただきありがとうございます!
削除我が家もたん太君と同じ中学1年生です^_^
私もとーっても心強いです‼️
引き続きブログ楽しみにしていますね(o^^o)
お昼休みに二回読み返しましたが…
返信削除ウルっときてしまいました。
バソくん、メチャクチャいい人ですよね…(涙)
削除バソくんのブログからも、いつもそれが伝わってきます。
https://bassoblog.com
いつも読んでくれて、ホント感謝です。
ありがとう、バソくん。じーん…。